ゴキゲン中飛車拒否だと!?無理やりにでも対策せよ!

先手の初手▲2六歩。将棋の初手ではよくある差し手です。

それに対してゴキゲン中飛車を目指そうと△3四歩と突いた途端▲2五歩。そして飛車先を受ける△3三角に▲7六歩。

この時点でゲンナリする人は結構多いのではないでしょうか?僕はゲロ吐きます(笑)

			
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先手が序盤早々飛車先を決めるのは後手の戦法を制限している意味があります。横歩取りや角交換四間飛車、ゴキゲン中飛車といった戦法をやりづらくする効果があるんですね。

もちろん先手の方も飛車先を伸ばすことで形を決めてしまうので別の指し方(▲2五に桂馬を跳ねるなど)を消しているので必ずしも得とはいえないのですが、それでも後手の戦法を制限していることの方が得だと思って飛車先を決めるわけです。

 

最近は後手自ら手損するわ角道開けっ放しで意味わかんないですからね。横歩取りも意味不明だし。

先手の対策が追いつかず大変という事情があるので、この指し方は対策を絞るという面では確かにメリットがあります。

参考記事⇒序盤で飛車先を決めるメリットとデメリット

 

後手の得意戦法が角道を閉じたいわゆる「ノーマル四間飛車」であれば△4四歩と角道を閉じて飛車を振れば全然問題ない。むしろ右四間飛車の変化がなくなり望むところですが、ゴキゲン中飛車を得意としていたら「むむっ」となることだと思います。

僕は基本的に居飛車党ですが、たまに後手でゴキゲン中飛車を指す場合があります。このとき飛車先を決められると「むむっ」となります。

 

2015-06-02a

「むむ、むむむっ!」

 

ですよ、本当。(決してどこかのスポーツキャスターではありません。)

まぁ、ゴキゲン中飛車に特別こだわりがあるというわけではないので、別に飛車先を決められたところで普通に四間飛車や角換わりにしても全然構わないのですが、何とかゴギゲン中飛車に組みたいという中飛車党の人もいるでしょう。

 

そんなあなたのために調べました。ええ、調べましたとも。

 

飛車先を決められても無理やりゴキゲン中飛車に誘導する方法を!

 

というわけで今回は、「ゴキゲン中飛車を拒否されたのにそれでも無理やり組みにいく手順」を紹介します。

一度くらい拒否されたからって諦めちゃダメ。諦めずにいけば何とかなる・・・のか?

 

無理やりゴキゲン中飛車の手順

飛車先を決められたこの「むむっ」とする1図の局面から説明しますね。

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1図より、△3三角▲7六歩△4二銀で2図。

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▲7六歩に対して△4二銀とするのがポイントです。

この手で△5六歩とする手もあります。次に△5五歩とすればゴキゲン中飛車に出来ますが、▲3三角成△同桂▲5二角と打ち込まれて乱戦突入です。(参考1図)

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この順もなくはないですが、無難にゴキゲン中飛車に組みたいのであれば△4二銀をおススメします。

 

2図より▲4八銀△5四歩▲3三角成△同銀▲5三角で3図。

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2図で後手は居飛車か振り飛車のどちらかまだわかりません。

なので様子を見るために先手は▲4八銀が無難です。後手の振り飛車を警戒するなら▲6八玉も考えられますが、この後紹介する手順の通り進めて問題ありません。

△5四歩が中飛車を目指す手で次に△5五歩~△5二飛とできれば無事にゴキゲン中飛車に組むことが出来ます。仮に先手が▲6八玉ならすかさず△5五歩です。

 

ただ、気になるのが角交換してからの▲5三角ですよね。これにちゃんと対応できなければ△5四歩とすることは出来ません。

でも大丈夫。ちゃんと対策はあります。

ちなみに角交換後に▲6八玉なら△5二飛として丸山ワクチンの流れに合流します。

 

3図より△4四角▲同角成△同歩で4図。

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ぽっかり空いた5四の地点に角を打ち込まれてしまいましたが、△4四角が好手です。この手は角取りと同時に9九の香車も狙っています。

先手は角を▲8六角成などと逃げると香車を取られてしまうので▲同角成と応じ、後手も△同歩と角を取り返します。

そして4図になるのですが、ここで先手の指し手で気になるのは以下の3つでしょう。

 

▲6八玉

▲5三角

▲4三角

 

ほかにもあると思いますが、とりあえずこの3つの候補手に対してどう応じればいいのかを次で紹介します。

 

▲6八玉

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▲6八玉とした局面です。

5図より△3二金▲7八玉△5二飛▲5八金右△6二玉で6図。

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▲6八玉には△3二金として角の打ち込みを消してから△5二飛とすれば中飛車に組めます。もし△5二飛の前に▲5三角と打ち込まれたとしても△4二角で受かってます。

 

通常のゴキゲン中飛車と違い△4四歩と突いてるのでスムーズに△4四銀と出られませんが、そこはまぁ、無理やり組んだことによる代償ということで我慢しましょう。

あとは飛車を5一に引いて美濃囲いを構築すれば後手不満ないと思います。お互い角を手持ちにしているので、先手は居飛車穴熊に囲いづらいですね。

 

ちなみに6図以下▲4一角と打ち込んで攻める手がありますが、それには△4二飛▲3二角成△同飛▲4三金△2二飛▲3三金△同桂▲4三銀△7二玉▲3四銀成△3二金(参考2図)で大丈夫です。

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参考2図が嫌なら△3二金のところで△4二金とする手も考えられます。これなら先手から▲4一角と打たれる筋はありません。

 

▲5三角

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▲5三角には△4二角で大丈夫。以下▲同角△同金で後手は手得しながら4三と5三の地点に利きを足すことが出来ます。

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その後は飛車を5筋に振って美濃囲いを構築すれば後手満足の序盤です。

▲5三角はありがたい手と言えるでしょう。

 

▲4三角

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▲4三角も角を合わせる手が有効になります。

9図より△3二角▲同角△同金で手得しながら金を上がれますし、それでも▲5三角なら△4二角▲同角△同金で8図と同じ局面になります。

 

▲6八玉、▲5三角、▲4三角と気になる3つの手を紹介しましたが、▲5三角と▲4三角は後手が手得するので先手としては▲6八玉の方がマシだということがわかります。

とは言ってもどれもこれからの将棋なので結局は互角であることには変わりないんだけどね。

 

どっちが得かは対局者の考え次第

はい、以上が「飛車先を決められてゴキゲン中飛車を拒否されたけど、無理やり組んでしまおうぜ作戦」です。(な、長い)

これで先手から飛車先を決められても堂々と中飛車を指すことが出来ます。思う存分振っちゃいましょう!

ただ後手としては通常の形とはちょっと違うので、その部分をどうカバーしていくかが問題になります。逆に先手としてはいつもと違う力戦形に持ち込めたとも考えることが出来るので、どっちが得したかは対局者の考えや作戦によって異なりますね。

あと、最初の方でゲロ吐くって言いましたが、もちろんあれは冗談ですからね!本気にしないでくださいよーー。

 

追記

あの、ここまで言っておいてなんですが、この方法じゃ先手はゴキゲン中飛車を封じるのは難しいかもです。というか無理かも(汗)

なぜなら3図で後手が△4四角ではなく△5五角と打つ変化があるからです。

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香取りと角成りが受からず後手良しです。

いやー、なんで気付かなかったんだろう。申し訳ござません。

先手は角交換したら5三に角を打つのではなく、一度▲9六歩として丸山ワクチンに変化したほうが無難に駒組みできるはずです。ただ後手の左銀が3三にあると向かい飛車にしてくる可能性があります。

って、これじゃゴキゲン中飛車を拒否出来てないどころか向かい飛車まで誘発させてる(苦笑)

 

どうしても後手が5筋の位を取った通常のゴキゲン中飛車を拒否したいのであれば、△5四歩に▲5六歩として5筋の位を取らせないという方法があります。

これなら先手中飛車への居飛車の対策を先手を持って1手多く指せるので、通常よりも条件は良いかと思います。


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5件のコメント

  • polastar

     どうもです。
     前回のオイラのコメントを拾って記事にしていただいてありがとうございます。

     何度か7手目△4二銀は試しましたが先に△4八銀と上がってくれるならまだ良いんですが8手目で角交換されるとどうもしっくりいかないんですよねえ。
    初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲7六歩△4二銀▲3三角成△同 銀▲8八銀とされると、△5二飛と回れず(次に▲6五角があるので)さりとて△5四歩には▲5三角△5二飛▲2六角成があるしでニントモカントモ。
     この順になると相手だけ知っている展開(居飛車の人でわざわざ自分から角交換の出だしならその戦型は指し慣れてるだろうから)になってしまうのがどうしても嫌なので(勉強しろよという話ではありますがw)避けてます。しかし、それでも△4四歩と突いた中飛車はやっぱりオイラが指し慣れてないわ、向こうは指し慣れてるわで・・・せめてお互い指し慣れていなさそうな戦型にしたいですよねえ。
     となると、初手▲2六歩には別の戦法を用意するしかないのか・・・という結論になるんですよねえ。残念ながらw

     せめて持久戦模様になった時だけでも、似たような展開になる戦法があれば(覚えることが少なくて済むのでw)という理由で7手目△4四歩を採用しているんですけれどねえ・・・

  • polastar

    7手目じゃないや、6手目ですね。訂正しておいてください。

    • fumitan

      どうも、polastarさん。
      コメントありがとうございます!

      先手が▲3三角成~▲8八銀としてきたらゴキゲン中飛車にはしづらいですが、角換わりや角交換四間飛車になれば後手がかなり得をしています。

      通常の角換わりは後手が飛車先を決めて先手が保留しているのに対し、この場合は先手が決めて後手が8三のままです。
      これだと後手は△8五桂や△8四角とする変化が生じるので、後手の方が変化の余地があり得していると思います。

      また、角交換四間飛車の場合、通常後手は手損して角を交換しますがこの場合は手損なしでの交換です。
      つまり後手は通常よりも1手得をしている計算になるので、先手としては自分から先手の利を消している分損です。

      なので、先手が△4二銀に対して角を交換してきたら、角換わりか角交換四間飛車にすれば少なくとも序盤で後手が不利になる可能性は低いです。

      中飛車を得意としているpolastarさんなら角交換四間飛車にすればゴキ中に近い感覚で指せると思いますよ^^
      むしろ先手番で指しているのと同じ条件になるので強力な武器になるかも!

      ただ先手がわざわざこの順に誘導するということは、polastarさんの考えの通りこの変化を指しなれていて研究もしている可能性があります。
      相手の研究にはまらないよう、そこは注意が必要ですね。

  • yoshiF7d

    3図では4四角ではなく5五角のほうがいいのでは?

    • ふみたん

      コメント返信遅れてすみません。

      確かに3図では4四角でなく5五角の方が香取りと角成りが受からないのでそちらの方が良いですね。
      どうして見えなかったんだろう…

      ご指摘ありがとうございました。

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