5手の詰将棋が難しい!?それなら4手詰めがおすすめ!

上達法

詰将棋を解くのは終盤力を高めるためにすごく有効です。自玉や相手玉の即詰みの有無を見抜けるかどうかは勝敗に直結する部分と言っていいでしょう。

そんな終盤力を鍛えるために有効な詰将棋ですが、3手詰めから5手詰へのステップアップに高い壁があるように感じます。

なぜか?それは手数は2手しか増えていなくても、王手の手段やそれへの後手の対応などの全体の総手数が3手詰に比べて格段に増えてるからです。

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読む手数の増加がムズイ原因

ちょっと下の局面図を見てください。

2017-04-18c

詰将棋は王手で必ず迫るというルールです。全ての王手を片っ端から読んで詰みを発見すると想定した場合、1図は8つの王手とそれへの後手の対応を全て読む必要があります。

1図は1手詰なので8つの王手手段からの詰みの有無を確認すればいいですが、これが3手詰になるとその読みの量が増加します。

 

2017-04-18b

2図は3手詰。▲2二歩成が正解ですが、それ以外にも▲2二金▲1三金の王手があり、それぞれの手に対する後手の全ての対応を読む必要があります。

1手詰に比べると読む量が増えたのがわかると思います。

 

そして次の3図が問題の5手詰です。

2017-04-18a

王手の手段は▲2二歩成、▲2二金、▲2三桂の3つ。そしてそれぞれで後手の手を読み、またそこからこちらの王手を考えて詰むかどうか読む必要があります。

5手詰なので後手がどんなに最善を尽くしても必ず5手で詰むのですが、そこに至るまでのこちらの王手や後手の回避順を全て読みつくすとなると、その読みの総量は5手をはるかに超える量になります。

この読みの量が一気に増えるのが5手詰が難しいと感じる「壁」なんですね。

 

初手を見ろォォ!

もちろんその壁に果敢と立ち向かいじっくり考えるのもアリなんですけど、どちらかというと僕はスラスラとたくさんの問題をテンポ良く解きたいタイプ。

なので僕は難易度が高いと感じた場合や初手で詰まってしまう場合、こっそりとページをめくって解答の初手の王手部分だけを見て解くようにしています。

そう、4手詰にしてしまうのです。

 

これにより読む量が少なくなるので普通に5手詰を解くよりもテンポ良く問題をこなしていく事が出来ます。

数多く問題をこなして慣れてきたら解答を見ずに普通に解いていき、それに慣れたらそこで更に手数の長い詰将棋に挑戦していけば上達間違い無しです。

5手詰が難しいと感じる人はいきなり解くのではなく、まず最初に解答の初手部分を見てからやってみるのをおすすめします。

 

あと、今回の詰将棋図は3図→2図→1図の5手詰です。

問題は5手詰ハンドブックの第1問から抜粋させていただきました。持ち運びしやすく基本的な詰め手筋がギュッと詰まってます。こちらもおすすめです。

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