自戦記第12回。
今回は相掛かりです。
結果から言うと勝ったのですが、あと一歩踏み込む終盤力がまだまだ足りないという課題が残る将棋となりました。
というわけでそこらへんを中心に紹介します。
とりあえず△8四歩
対局場所は将棋倶楽部24の11級タブ。相手の方が先手で僕が後手です。
僕は後手の場合2手目に△8四歩と飛車先の歩を突くタイプなので角換わりの後手番の対策をしなきゃいけない状況なのですが、「角換わり?何とかなんじゃね?」という考えでとりあえず乗り切ってます(笑)
今回の相掛かりに関してもそれは同じ。まぁ、ほとんどの戦型でそういうスタンスなんですけどね。
飛車を責める
相掛かりスタートで1図。
先手が▲2七銀としたところです。このあと銀を3六の地点に構えて2~4筋を攻める狙いでしょうか?
確かにこれは▲2八飛型ではよくある形ですが、今回の先手は▲2六飛型です。この瞬間先手の飛車が動きづらいので、僕はそこを狙いました。
1図以下、△4四角▲4六飛△5四銀▲6六銀△6五歩▲4四飛△同歩で2図。
早くも飛車角交換です。
先手は2七の銀が微妙な位置にいるので、2図は後手が少しだけ指しやすいと思います。後手は将来△2八飛と打ち込んだり、先手の駒が五段目に来たときに▲2五飛とする筋が生じるからです。
2図以下、▲5五銀△同銀▲同角△2五飛で3図。
両取りが決まりましたね。
先手は指すなら▲4四角として1一の香取りと5三への角成りを狙うくらいだと思っていたのですが、ここでの次の一手に僕は「何!?」となりました。
3図以下、▲4六角打で4図。
この角打ちの狙いは△2七飛成と銀を取った手に対し、▲7三角成△同桂▲同角成(参考1図)の王手飛車取りです。
参考1図で△6二銀とすれば以下▲8二馬△2九竜で後手が優勢を維持できたと思うのですが、対局中は怖くてその順を選ぶことは出来ませんでした。
強く踏み込むあと一歩がなかなか出来ない(笑)
4図以下、△7二金▲2六歩△5五飛▲同角で5図。
一度金を上がって次に飛車成りを狙ったのですが、▲2六歩と打たれて飛車の動きを封じられました。勢いで△5五飛と角を取りましたが、5図はほぼ互角だと思います。
基本的な寄せが見えないなんて…
6図は5図から12手進んだところ。すでに終盤です。本来ならここで決め手に近い手があるのですが、僕はそれを見逃し馬を逃げてしまいました。
うーん、先ほどの飛車成りの順もそうですが、あと一歩強く踏み込むことがまだまだ出来ないみたいです。終盤で後手を引いてしまうのはちょっとまずいですね。
で、その決め手というのが△5九銀(参考2図)です。
▲同玉ならもちろん△3八馬ですし、▲4九玉(もしくは▲3九玉)なら△3八馬▲同玉△4九角▲同玉△4八金の詰みがあります。
実戦はここで△6三馬と逃げ、その数手後に先手が投了したのですが、決めるべきところで決めれないという課題が残った将棋となりました。
ちなみにこれが投了図です。
後手優勢だと思うのですが、早い投了だったのでちょっと驚きました。
反省
終盤の寄せの力がまだまだといったところでしょうか。
長い詰み手順ならまだしも基本的な寄せの手筋が見えないのは問題ですね。簡単な手筋を見落としてしまうのは実戦ならではと言えばそれまでですけど(苦笑)
決めるべきところはしっかり決める力がもうちょっと欲しいです。
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