後手での相掛かり!今度は▲2八飛型と勝負!

自戦記

自戦記第13回。

前回に引き続き相掛かりです。

角換わりになるかと思いきやお互い飛車先の歩を交換して相掛かりに。▲7六歩△8四歩のスタートだったのでちょっと通常の形と違います。その影響か力戦調な将棋に。

まぁ、相掛かり自体ほかの相居飛車に比べ力戦になりやすいんだけどね。

 

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えっ!?飛車先受けないの!?

対局場所は将棋倶楽部24の11級タブ。相手が先手で僕が後手です。

▲7六歩△8四歩▲7八金△8五歩で「角換わりになるのかな?」と思っていたら、飛車先交換を受けずに▲2六歩。

「えっ!?飛車先受けないの!?」

と思いましたが、とりあえず飛車先の歩を交換できるならやってみたい。で、互いに飛車先を交換して1図に。

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先手の角道が開いているのが通常の相掛かりと違うところ。あと、お互いの飛車の位置もよくあるのは引き飛車VS浮き飛車ですが今回はお互い引き飛車です。

飛車先交換後は互いに陣形を整備すると同時に右銀をズンズンと繰り出して攻めの姿勢を見せます。そう棒銀ですね。そして先手が▲6六歩として2図になりました。

 

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▲6六歩は△8六歩▲同歩△同銀▲同銀△8八角成▲同金△8六飛(参考1図)の変化を避けたものだと思われます。

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確かに角交換して金が8八の地点に移動するのは陣形が乱されて嫌ですね。

ただ僕としては銀を五段目に出した以上ここで引く手は指したくない。後手のこちらが攻め足が一歩速いのでそのまま攻めることを決意。というわけで2図で早速△8六歩と突っかけました。

 

と金作られてたかも…

2図以下、△8六歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲8七歩△7六飛で3図。

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△7六飛と横歩を取るのではなく△8四飛(または△8二飛)と無難に飛車を引く手も考えましたが、歩得に目がくらんで横歩を取ることに。

ただ、指した瞬間に気付いたのですが先手は7筋の歩が切れたのでこの瞬間▲7二歩(参考2図)とする手がありますね。

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先手のと金作りを受けるのが難しく、無理やり受けるなら△8二銀(または△6二銀)ですが、交換したばかりの銀をこんな場所に打つのでは後手不利。

 

3図以下、▲6七金右△7四飛▲7七歩で4図

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僕の予想に反し先手は右金を上がってから▲7七歩。無難と言えば無難な手ですが、僕としてはと金を作られる危機を回避できたので内心ホッとした瞬間です。先手歩切れなのも嬉しいところですね。

 

4図以下、△8四飛▲2五銀△3五歩▲5六歩△1四歩▲7九角△4六飛▲4六歩△1五歩で5図。

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△1五歩と伸ばし先手の銀の逃げ道を塞ぎ、次に△3三桂と跳ねて銀を捕獲するのを狙います。

が、僕は次の1手を見落としていました。

 

2筋突破でピンチ!?

5図以下、▲4五銀△8四飛▲3四銀右で6図

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浮き飛車の弱点は相手の駒の当たりが強いこと。▲4五銀で飛車取りです。

飛車打ちに弱い陣形なので飛車を逃げますが、そこで▲3四銀右と狙っていた銀がスルリと包囲網を突破。2筋が受からず飛車成り確定の瞬間です。

あ、いや、無理やり受けるなら△1二銀などがありますが、こんなとこに銀を打ってはほぼ勝てないでしょう。というわけで受からないなら攻めあいに活路を求めるしかないッ!

 

6図以下、△8八歩▲同角△3三桂▲2三銀成△同金▲同飛成△4五桂▲同歩△4七銀で7図。

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ザーッと進めましたが、とりあえず△8八歩で陣形を乱し、2筋突破される間に敵陣に寄せの拠点となる銀を打ち込みました。

この銀打ちに先手は動揺したのか単なるウッカリかわかりませんが、7図で敗着と言っていいほどの悪手を指してしまいました。

 

こっちも飛車成り

7図以下、▲6八金寄△8七飛成▲7九玉△5八銀打▲7八金打で8図。

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▲6八金寄が悪手だったと思います。次に△5八銀打とされるのを受けたのだと思いまが、8七への利きがなくなるので後手の飛車成りを許してしまいまいした。

7図では▲6八玉として次に▲5七玉~▲4七玉と銀取りを狙ったり、▲6八金引などがまだ良かったと思います。

 

8図以下、△8二龍▲8七歩△5九銀打▲3四桂△6八銀成▲同金引△6六角▲6九歩△5九金▲6七金左△同銀成▲同金△5八金打▲6六金△6九金寄▲7八玉 △6八金引で後手の勝ち。

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8図で僕は竜を引いたのですが、引かずに△8六歩(参考3図)もあったかも。

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参考3図以下△8七金なら▲同歩成が次に△7八銀▲同金△6九金の詰めろですし、▲7一飛車とされても▲5一金で大丈夫です…多分(笑)

投了図まで一気に進めましたが、相手玉の近辺に金銀をペタペタと貼り付けてるだけです。先手の受け間違い&後手の寄せミスなど色々あると思いますが、棋力が棋力なもんで割愛。

 

反省

先手に竜を作られて一瞬ピンチかと思ったのですが、△4七銀でなんとかこちらに流れを引き寄せる事ができた将棋だと思います。

ただ、うかつに横歩を取るのは控えなきゃいけないですね。もし後手に△7二歩とされていたら負けていたかもしれません。横歩は取っても大丈夫という読みの裏づけなしでは今後痛い目に遭いそうです。

(棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)

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