自戦記第16回。
今回は横歩取り超急戦。△4五角戦法が相手です。
横歩取りは定跡をしっかり勉強していないとすぐぶっ飛ばされる戦法なのでちょっと怖いですよね。
特にこの△4五角戦法は後手がガンガン攻めてくるので、先手が対応を間違えるとあっという間に負けてしまいます。
今回の将棋も対応がわからず一気に追い込まれてしまいました。というか負けてた。ちゃんと定跡勉強しなきゃね!
いきなり△4五角!
対局場所は将棋倶楽部24の11級タブ。
久しぶりの早指し2です。30秒で指すのは慌てますよね。
初手から、▲2六歩△3四歩▲7六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△8八角成▲同銀△4五角で1図。
横歩取り△4五角戦法の基本定跡は△4五角と打つ前に△2八歩と打って先手の陣形を乱し、そのあとに△4五角と打つのですがいきなり角を打ってきました。
いやー、正直ビックリです。なぜなら歩を打つ変化しか勉強していないので打たない変化のことはほとんどわかってないんですよね。定跡では直接△4五角と打つのは先手優勢なのですが、その手順を知らなきゃマジで意味が無いというのを実感しました。
1図以下、▲2四飛 △6七角成▲同金△8八飛成▲2一飛成△8九龍で2図。
お互いに竜を成りこんだところです。どちらかが間違えれば終わりと言った局面ですね。そして僕はここで間違えてしまい、後手の竜に追いかけられる悪夢を見ることになりました。
2図以下、▲4八玉△5五桂▲5八金で3図。
△5五桂に対する▲5八金が悪手です。次の△6七桂成を受けたものですが、△6七桂成▲同金のあとに△4九金と玉の下から攻められて先手敗勢です。
△5五桂には▲5六角と受けるのが正解。△6七桂成▲同角となると角の利きが竜に当たるので後手は一度竜を逃げる必要があります。△9九竜と逃げたら▲2三桂で先手の攻めが厳しいです。
一気に攻められて逆転!?
3図以下、△6七桂成 ▲同金△4九金▲3八玉△3九金▲2七玉で4図。
もうね、ボロボロです(苦笑)
このあとも何とか僕は悪あがきをしたのですが、後手の竜に迫られて5図になりました。
前には歩の壁、後ろには竜。見事なサンドイッチの完成です。おまけに後手玉△6二玉からの逃げ道まであります。絶望です。
ただね、僕はたとえ負けの局面でも詰まされるまでは投了しないのがポリシー。というわけでここでこの将棋で一番の反撃に出ます。
5図以下、▲1五角で6図。
はい、王手飛車ってやつです。△2四銀で王手で受けられる手があってほとんど意味無いのですが、もしかするともしかしますからね。やってみなきゃわかりません。
どうするのかなーって思っていたら、なんと後手は▲1五角の王手に対して王手を放置して△3六竜としてきました。見落としたのかな?
もちろん▲5一角成と相手玉を取って僕の勝ち。なんかスッキリしない勝ち方ですけどね。
反省
△4五角戦法はいきなり角を打つ順が先手優勢なので一度△2八歩と打つわけですが、後手が定跡外しの狙いで△2八歩を省略してきた場合の対応も出来ないと本当の意味での△4五角戦法の対策はできているとは言えないですね。
実際僕は△2八歩と打つ変化しか勉強していなかったのでそこをモロに突かれてしまいました。
上っ面の定跡だけでなく、「なぜこのように指すのか?」という部分もしっかり理解するのが大事ですね!
恐らく僕と同じように△4五角戦法には△2八歩の変化しか勉強してない人は多いと思います。
先手で横歩を取る人は最低限の知識だけでもいいので学んでおくことをおすすめします。
一応今回の△2八歩を省略しての△4五角戦法の対策法をまとめたので、僕の二の舞を演じたくない人は参考にしてみてくださいね!
⇒【横歩取り△4五角対策】△2八歩を打たずに△4五角としたら?
(棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)
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