【対四間飛車】玉頭銀には角頭攻めだ!

自戦記

自戦記第19回。

今回は対四間飛車です。あ、角道止めるノーマルの方ね。

穴熊を全然勉強してない僕は四間飛車に対してはもっぱら急戦ですが、今回は四間飛車側から玉頭銀で積極的に攻めてきました。

こちらの玉頭に銀がズンズンと突進してくるのはそれだけでプレッシャーです。もう嫌です。

ただ考えようによっては左銀が角頭の守りから離れるので、居飛車側としてはそのあたりを目標に攻めていけば何とかなるはず!

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ちょ、銀出るの速すぎない!?

対局場所は将棋倶楽部24の11級タブ。相手が先手で僕が後手です。

初手から▲7六歩△8四歩▲7七角△6二銀▲6六歩△3四歩▲6八飛△5四歩▲7八銀△4二玉▲6七銀△3二玉▲4八玉△5二金右▲5六銀で1図。

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ざっと進めましたが、最後の▲5六銀がちょっと早い以外は普通の駒組みです。3手目の▲7七角にはドキッとしたけど(笑)

▲5六銀で先手の玉頭銀がほぼ確定。次に▲4五銀と出られると5四と3四の歩のどれかが取られてしまいます。

取られたからといってすぐ悪くなるとは思いませんが、気分的に気持ち悪いので出来れば取られたくないところ。

 

1図以下、△5三銀▲4五銀△3五歩で2図。

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△5三銀で5四の歩を守り、△3五歩で銀をかわします。

この△3五歩はあわよくば銀バサミを狙った手です。ただ玉頭に空間ができるので、そこに香や桂馬などを打たれる弱点を抱えることにもなります。

もちろん△3五歩では別の手を指し、先手が3四の歩をかすめ取る間に先攻する順もあると思います。ここらへんは好みでしょう。

 

2図以下、▲5六銀△8五歩▲3八銀△7四歩で3図。

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先手は銀バサミを気にしたのでしょうか?手損ですが銀を引っ込めました。その間に後手は着々と攻めの手を進めます。

△7四歩は次になんでも△7五歩と突っかけ、▲同歩に△7二飛や△6四銀からの攻めを狙っています。

先手の玉が中途半端な位置なのと角頭の守りが弱いので、攻めることが出来れば後手が自然と有利になるだろうと3図では感じていました。

 

一気に終盤!

3図以下、▲4六歩△7五歩▲同歩△7二飛で4図。

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3図では▲3九玉を予想していました。4八のままじゃ不安定ですからね。とりあえず囲いたいところです。

しかし実戦は▲4六歩。仕掛けられそうなところでこの手はのんびり過ぎると思います。ここはチャンスと思い当然△7五歩と仕掛けることに。

 

4図以下、▲6七飛△7五飛▲7六歩△同飛▲6五歩△7七角成で5図。

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先手は歩を使って後手の飛車を近づけてから角交換を迫りました。この順は先手歩切れになりますが、なんとか勝負型に持ち込もうという気合で選んだ順だと思います。

先手は歩切れになってまで飛車を近づけたため、△7七角成には▲同飛で飛車交換を迫って激しい展開にしてくるだろうと予想。序盤の早い玉頭銀が明らかに攻め好きな棋風なので、十中八九飛車をぶつけると思っていました。

 

5図以下、▲同飛で6図。

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やはり予想していた通り飛車をぶつけてきました。先手の囲いが中途半端なので後手としてはこの瞬間に何か技を仕掛けて一気に攻めたいところ。

というわけで角交換の時からチラッと見えていた順を決行しにいきます!

 

6図以下、△5六飛▲同歩△6六角で7図。

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王手飛車取りです。決まると気持ち良いですね。

角銀交換の駒損になりますが、入手した飛車を先手陣に打ち込むのが厳しい攻めになります。それに玉の堅さが違いすぎます。

 

7図以下、▲4七玉△7七角成▲同桂△6七飛▲4八玉△6九飛成で8図。

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中盤をすっ飛ばして一気に終盤戦突入。角銀交換の駒損だったのが、いつの間にか角と金銀の二枚換えになって駒得です。ここから一気に迫りたいところです。

 

8図以下、▲2五角△9九龍▲1六角打△3三桂▲3四角で9図。

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▲2五角の竜取りにはハッとしましたが、竜を逃げつつ香を補充できたのは嬉しいところ。

△3三桂は2五の角の利きが先手陣と後手陣の両方に利いてるので、そのどちらかを消す目的で指しました。

 

9図以下、△8八龍▲3九玉△4七香で10図。

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角の利きがなくなった隙を突いての△4七香。▲4六歩としていなければ生じていなかった香打ちです。また、次に△4九香成の詰めろ。▲同銀は△2八金までの詰みです。10図では後手が優勢だと思います。

 

10図以下、▲5八飛△4九香成▲同銀△7七龍▲2六香で11図。

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先手は飛車を打って詰めろを受けましたが、先手陣で大暴れしている竜と受けだけのために使われた飛車を交換するのは損です。

△7七竜と桂をとりつつ逃げた手に対し先手は▲2六香で攻めの姿勢を貫き通します。

次に▲2三角成や2三香成とされてもまだ後手が良いと思いますが、受け間違えに定評のある僕としては出来れば避けたいところ。

というわけでここは攻められる前に一度受けます。

 

11図以下、△2四歩▲同香△2二歩で12図。

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歩の位置をずらして受けましたが、普通に△2二銀と受けたほうが良かったかも。わかんないけどさ(苦笑)

 

12図以下、▲7八歩△6七龍▲5五歩△4七桂▲4八玉△3九銀で投了図。

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先手は取った歩で竜の位置をずらそうとしますが△6七龍が詰めろ。▲5五歩には△4七桂以下詰みです。

投了図以下、▲3八銀△2八金で詰みです。

 

反省

今回は先手が囲いが中途半端なまま玉頭銀で攻めてきたので、そこをうまく突いて先手玉が不安定なうちに戦いを起こせたのが良かったと思います。

やっぱり囲いは大切ですね。中途半端な玉だと手痛いカウンターをもらう場合があるので、囲えるときに囲っておくのが時間の短いアマの将棋では重要だと改めて感じた将棋でした。

あと、玉頭銀は角頭の守りが薄くなるので、居飛車は△7四歩(▲3六歩)として角頭攻めを早めに見せるのが有力な対策だと思います。

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