ポンポン桂対四間飛車の実戦!仕掛けは成功!?

四間飛車

自戦記第20回。

今回は四間飛車相手にポンポン桂で挑み、終盤に対応を間違えてそのまま寄せられた将棋です。

ポンポン桂は居飛車の急戦策としてはマイナーでB級戦法と扱われる事が多いですが、先に桂馬を捨ててでも飛車先の突破を目指すので、ある意味他のどの急戦策よりも攻めっ気溢れる戦法と言えます。

仕掛け自体はわかりやすいので、複雑な定跡を覚えるのが面倒な僕のような人にはうってつけの戦法です。

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炸裂!ポンポン桂!

そうだ、「ポンポン桂って何?」という人は以下の記事をご覧ください。

⇒【序盤定跡】四間飛車対策はポンポン桂が最近のお気に入り

こちらで超ザックリ簡単にではありますがポンポン桂の序盤について紹介しています。

 

では早速僕の将棋を紹介します。

対局場所は将棋倶楽部24の11級タブ。僕が先手で相手の方が後手です。

 

初手から、▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△4二飛▲5六歩△6二玉▲6八玉△7二銀▲7八玉△7一玉▲5八金右△3二銀▲2五歩△3三角▲9六歩△9四歩▲3六歩△5二金左▲6八銀△8二玉▲5七銀左△4三銀▲6八金上△5四歩▲3七桂△1四歩▲1六歩 △6四歩▲4五桂で1図。

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先手が「デヤァァッ!」とファイナルファイトのコーディーのように雄たけびをあげながら桂馬を跳ねたところです。

開戦は歩の突き捨てからと言う格言がありますが、そんなの無視していきなり桂馬を跳ねるのがポンポン桂最大の特徴です。

注意点として、桂馬を跳ねるには後手の△4三銀と△6四歩の2手が必要です。ここらへんは先ほど紹介した記事で説明しているので詳しくはそちらを確認してください。

 

1図以下、△同歩▲3三角成△同桂▲2四歩△同歩▲同飛△4四角で2図。

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▲4五桂からはほぼ一直線で角交換&飛車先の歩交換まで進みます。問題は先手が▲2四同飛として次に飛車成りを狙ったとき。

本局は△4四角としてきましたが、ここは△4四銀や△8三桂などがありどれも一局です。

△4四角は次に△9九角成が狙いです。さすがにこれを食らってしまっては桂香損が大きく先手不利でしょう。というわけで受けます。

ちなみに飛車成りを防ぐ△2二歩は▲3一角と打ち込んで先手優勢です。

 

2図以下、▲6六角△同角▲同銀で3図。

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▲同銀で▲同歩だともう一度△4四角と打たれ、次に△6五歩とされるのが気になったので銀で取りました。

しかし、銀で取ると△4六歩から飛車を捌く手が生じるので一長一短です。どっちで取る手が正解なのでしょう?誰か教えて(笑)

 

りょうどりーヘップバーン

3図以下、△4六歩▲2一飛成△3二銀▲1一龍△2五桂▲4六歩△同飛で4図。

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後手は早速△4六歩と動いてきました。先手も強気に▲2一飛車成として攻め合い突入です。

4図では▲2二竜で銀桂両取りで先手有利だと思うのですが、対局中はその手はまったく見えませんでした。うーん、なぜ!?

 

4図以下、▲5五歩 △3六飛 ▲5四歩△6五歩▲7七銀△5六桂で5図。

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▲5五歩は△同歩なら▲5三歩△同金▲9五歩△同歩▲6二香△7一金▲9二歩△同香▲9一角△同玉▲7一竜(参考1図)の美濃崩しを狙った手です。

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次に▲8二金までの詰めろ。△8二角としても▲7二竜があります。

しかし僕は見落としていました。▲5五歩としたことで△5六桂と打たれる手があることを!

ここからズルズルと悪くなっていき、そのまま寄せられてしまいます。

 

下手な受けするくらいなら攻めろよ

5図以下、▲5七金左△4八桂成 ▲同金△3九飛成▲4九歩△5六歩▲同金△4七歩で6図。

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底歩でガッチリ受けたと思ったら、歩の手筋を食らって「やばいやばい」と焦ってる局面です。

結論から言うとここで対応を間違えたのが一番の敗因だと思います。

 

6図以下、▲5八金△4九龍▲5九香△4八歩成▲同金△同龍▲6八銀 △8八銀で7図。

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先手玉風前の灯です。ドラクエで言ったらHPが赤くなってる感じです。早くベホマしてあげて。

 

6図では▲6四香(参考2図)と迫ったほうが良かったかな。

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▲6一香成が次に▲7一角からの詰めろ。2手スキってやつですね。下手に受けて悪くなるくらいなら、少しでも相手玉に迫って逆転の可能性を残すのが勝つコツだと思います。

 

7図以下、▲5五角△8九銀不成▲同玉△6八龍▲7四桂△9二玉▲8八銀で8図。

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▲5五角と▲7四桂で何とか後手玉に食いつきますが、それよりも先手玉の方が詰まされそうです。

また、▲5五角では先に▲7四桂とし、△同歩に▲5五角としていれば8八の嫌らしい銀を取る事が出来たのでこちらの方がよかったと思います。次の△8四桂(△6四桂)が厳しいけど(笑)

 

8図以下何とか迫りましたが、持ち駒不足で攻めようにも受けようにもどうにもならない状態に。そしてそのまま投了図へ。

8図以下、△5九龍▲9八玉△8九銀▲9七玉△5六龍▲6一龍△8五桂▲8六玉△6八角▲7七角△同角成▲同銀△6一銀▲7一角△6四角▲7五金△同角▲同玉△8四金で投了図。

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▲8六玉なら△7五金、▲6玉なら△6三金で詰みです。

 

反省

ポンポン桂の仕掛け自体は成功していたと思います。なので戦法は全然悪くない。悪いのは僕の対応です。そこさえちゃんと指せていればもう少し後手玉に迫れたかと思います。

とは言っても先に桂損するわ相手より玉型が薄いわで勝つのは大変なんだろうけど。

駒組みも狙いもわかりやすい戦法なので、とりあえず今のところの対四間飛車用の戦法として使っていこうと思います。別に居飛車穴熊の定跡や藤井システムの対策を覚えるのが面倒っていう理由だからじゃないですからね(苦笑)

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