自戦記第4回。
今回は奇襲戦法のひとつでもある「筋違い角」が相手です。
筋違い角を相手にするのは今回が初めて。
いきなり角を交換して▲4五角と打たれた瞬間は「ハッ」としました。
だって、対策法というものを全然知らないからね。
内容は僕のうっかりで序盤に馬を作られてしまい、玉の堅さも駒の損得も相手が上ということで中盤途中で投了。
持ち時間1分秒読み30秒の早指しだったので、慌てていたということにしておこう(笑)
筋違い角に大ポカした将棋
今回は自戦記解説というよりも僕の大ポカ紹介と言ったほうがいいかもしれません。
というわけで早速解説です。
あ、場所は将棋倶楽部24で、400点台前半の人が相手です。ちなみに僕も同じくらいのレーティング。相手の方が先手で僕が後手です。
初手から▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲4五角で1図。
筋違い角戦法の狙いをザックリ言うと、序盤に角を交換したあと角を打って歩を奪い、その歩得を主張しようという戦法です。
序盤早々後手は歩を奪われるのがシャクですが、先手は角を手放しているのに対し後手は持ち駒として自由に使えるというメリットがあります。
逆に言えば先手のデメリットは角を手放したことと、戦法名の通り筋違いに角を打ったことで通常よりも角が使いづらいということが挙げられます。
1図から△5二金右▲3四角△4二玉▲6六歩△8四歩▲8八銀△6二銀▲7七銀△6四歩▲6八飛で2図。
後手は角成りを防ぐ必要があるので一旦は金を上がってそれを防ぎますが、その間に先手は3四の歩を取ります。
そしてこのままでは先手は角が狭いので、▲6六歩として角を引くスペースを作って四間飛車へ。
はい、僕が知っている筋違い角の知識はこれくらい。
ここから先は僕にとって未知の局面となります(笑)
2図から△6三銀▲4八玉△3三銀▲6七角△5四銀▲2八玉△6八飛▲5六角で3図。
後手の飛車が8筋からそれた瞬間、先手が▲5六角と上がって角成りを狙った局面です。
しかし、僕にはこの手が6五の地点を受けているだけの手にしか見えませんでした。角成りを狙った手と知っていたら無条件で△8二飛と戻すのに!
以下の手順は馬を作られ、慣れない早指しという条件で暴発した男の最後です。
3図から△4四歩▲8三角成△9二角▲同角△同香▲3八銀△1四歩▲1六歩で4図。
何を思ったのか、ここでの僕の指し手は△4四歩!
いやー、悪手ですね悪手。まさに敗着と言っていい手でしょう。
一応角を合わせて馬を消すことには成功しましたが、4図の局面は先手の角交換四間飛車対後手の居飛車です。
戦法変わってんじゃねーかよォォ!
しかも先手は歩を得しているのに対し後手は玉頭の歩がない状態なので、通常の角交換振り飛車よりも先手の方がかなり得してます。
玉の堅さも先手は片美濃囲いなのに対し、こちらは屋根のない崩れた矢倉です。泣きたい。
でもまだ投げるわけにはいきませんからね。
なんとか難しい局面まで持っていけば逆転の可能性はあります。
4図から△2二玉▲7五歩△6五歩▲同歩△同銀▲6三歩で5図。
▲7五歩の次に▲7六銀~▲7七桂とされたら手も足もでなくなると思ったので、ここで無理して仕掛けることに。
が、▲6三歩が痛打。
△同飛以外は銀を取られてしまうし、△同飛だと角を打ち込まれてしまいます。
5図から△同飛▲7二角△6七歩▲同飛△8五角▲6八飛△6七歩▲7八飛△9四角▲8一角成で投了。先手の勝ち。
歩を取らないと銀損してしまうので同飛と応じましたが、そこで▲7二角がこれまた痛い。
そしてその直後に指した△8五角も悪手。
ここは△9四角とするか△3四角とすれば、後手不利ですがまだ難しかったかと思います。
一応対局中に△9四角は浮かんだんですけど、これもなぜか△8五に打っちゃうっていう。負けるときは自分でもなんでこう指したのかわからないという手が多いですね。
投了図は駒の損得、玉形、駒の働きにおいて先手に分があり、これ以上指しても勝つ見込みがないと思い投了。
序盤の大ポカが見事に光った一局でした。
今回はこのようにぼろ負けを食らってしまいましたが、後手番で△3四歩とする場合は違い角を避けることが出来ません。
△3四歩と突けないとそれだけで戦法の幅が狭まりますし、筋違い角のせいで角道を開けられないなんてムカつきます(笑)
ネット将棋ではやってくる人は多いと思うので、次出合ったときのためにも対策は必要ですね。
あと、振り飛車は角道開けないと戦法自体成立しないので、特に振り飛車党の人は対策必須かと思います。
対策法に関して何かわかったらまた記事にしますね。そのときこそは筋違い角を打ち破ってやるぜーーっ!
ってなわけで今回はこの辺で。
追記
筋違い角への対策法を調べました。この将棋の前に知っていれば勝てた・・・かも(笑)
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