どうも、ふみたんです。
アマチュアの将棋は中終盤が序盤よりも大事だと僕は考えています。
しかし、序盤で大差をつけられてはいくら中終盤強くても勝ちづらくなってしまいますし、いつも苦しい展開で中盤突入なんて苦労が多すぎます。(開き直って逆に指しやすい場合もあるけどね)
なので序盤で差をつけられない程度の序盤力は最低限必要であるとも考えています。
とは言っても序盤の指し方に関しては人それぞれ考えがありますし、その違いが棋風であったり個性とも言えるので唯一の正解は無いです。
今回はその点を踏まえ、僕なりの序盤で不利にならない3つのコツを紹介します。
序盤で不利にならない3つのコツ
僕が考える序盤で不利ならないコツは以下の3つになります。
とりあえず玉を囲う
積極的に良くしにいこうとしない
序盤互角ならこちらが有利と考える
特に将棋を始めたばかりの初心者さんにとってはかなり重要なことではないかと思います。もちろんある程度上達してもうすぐ初段の人にとってもね。
というわけでそれぞれを詳しく説明します。
とりあえず玉を囲う
まずはしっかり玉を囲うのを優先させましょう。
将棋は玉が詰まされたら負けですからね、ちゃんと囲って守ってあげるのは当然です。通帳、カード、実印と同じくらいの感覚で守りましょう。
囲いに使う駒は金銀3枚で囲うのが理想で最低でも2枚はほしいところです。
金銀4枚でガチガチに囲うのもアリですが、それだと攻めが細くなりがちなので銀1枚は攻めに使って残りの金銀を守りに使った方が攻めと守りのバランスが良く指しやすいです。
また、玉を囲わずに居玉のまま戦う戦法もありますが、角の王手など流れ弾に当たる確率が高く指しこなすのはすごく大変です。
藤井システムなどの玉を囲わずに攻めまくる戦法は初段になるまで無視しちゃいましょう(笑)
戦法を選ぶ際はしっかり玉を囲えるかどうかを基準にして選ぶのをオススメします。
積極的に良くしにいこうとしない
序盤の駒組みの最中相手の陣形に隙があってもこちらから積極的に良くしにいこうとはしません。
なぜか?これには2つの理由があります。
1つ目は、こちらの陣形がまだ整っていないので手痛い反撃を受ける恐れがあるということ。
2つ目は、相手がわざと誘いの隙を見せて研究手順にハメようとしてるかもしれないからです。
相手の陣形に不備があればすぐさまそこを突き、そこで得た有利を少しずつ拡大しながら押し切って勝つのが理想ですけどそんな指し方ハッキリ言って難しすぎます。
プロでも間違えるくらいですよ。
ただの将棋好き程度の僕のようなアマチュアは絶対どこかで間違えますし、悪手やポカ率はプロとは比較にならないほど発生します。悲しいけどね。
しかもそれが相手の研究手順ならもう勝ち目は薄いです。トホホ。
というわけでどうせ間違えるなら、それを前提として駒組みを進めた方が負けにくくなるというわけ。
たとえ悪手を指してしまってもしっかり囲っていればダメージは低いですし、なんとか修復して立て直すことも囲ってあれば可能です。
なので序盤は自分から積極的に動くことはせず、穏便に穏便にそれこそ台風が過ぎ去るのを部屋でじっと待つイメージで指します。
ただ、あまりじっとしすぎていると相手に態勢を十分に整えられてしまって手も足も出なくなる場合があります。
そうならないためにも自陣をある程度整備したら今度は攻めに手を回すなどして、相手に十分な体制を整えられないようにする必要があります。
ここら辺は定跡の勉強と実戦を繰り返して学ぶのが一番です。
序盤互角ならこちらが有利と考える
指し方のコツというより勝負哲学のような感じですけど、「序盤互角ならこちらが有利」と考えます。
先ほどの「積極的に良くしにいこうとしない」ともリンクしますが、そう考えた方が序盤から積極的に動こうとせずにどっしり構えようという気持ちになります。
だってすでに有利ですからね。無理して動く必要なんてないじゃん?っていうやつです。
また、たとえ序盤で悪くなっても「元々有利だったわけだから互角になっただけ」と悲観的にならずに済みます。
厳密に言うと実際の形勢は互角ではないですが、序盤に自信がないのでそう考えなきゃやってられません。あーもうヤケクソですよ!
あと、奇襲戦法に出くわした場合なんかはこの考えで無難にやり過ごした方が負けにくいです。(勝てるとは言ってないよ)
アツくなってこちらから動くと大体の場合形勢損ねて負けちゃうので僕。
ほとんどの場合において奇襲戦法を使う人は対策への対策(ややこしい!)を準備してますので中途半端な知識で挑むとこちらが形勢を損ねます。
奇襲戦法に対しこちらから動く場合は事前に対策をじっくりと練った上で挑んだ方が無難です。
中終盤の勉強を優先するべし!
「とりあえず玉を囲う」
「積極的に良くしにいこうとしない」
「序盤互角ならこちらが有利」
この3つですね。
これらをグルっとまとめて一言で言うと、
「序盤乗り切れば有利だから大人しく玉を囲え!」
です。
元奨励会員などプロレベルに強いアマチュア同士であれば序盤から気を抜けないと思いますが、それはお互いに中終盤のレベルが高すぎて序盤のわずかなミスが命取りになるからです。
ステータスを自由に割振れるゲームに例えると、中終盤強化のステ振りが一通り終わり、棋力アップの伸びしろがもう序盤強化くらいしかないという状態。
だからこそ彼らは熱心に序盤や定跡の研究をするわけです。
しかし、僕を含めこのブログに訪れる人のほとんどは将棋ウォーズでなかなか初段に上がれなかったり、将棋倶楽部24で初級タブをウロウロしている人のはずです。
そういう人は序盤で有利になったところでどうせ中盤以降間違えて結局は互角か不利になることの方が圧倒的に多いので、まずはその間違いを少なくすることを優先した方が結果として勝ちやすいです。
なのでそのためにも中終盤の手筋や攻め筋を実戦で使えるようになるまで詰将棋や次の一手の反復を優先すべきなのです。
ってなんかエラそーに言ってみましたが、僕も現状ウォーズ初段には届いておらず1級をウロウロしているので自分に言い聞かすつもりで今回の記事を書いてみました。
ただ、棋力に関わらず今回話したことを実践すれば序盤ですぐ悪くなるという展開はグッと減るはずです。
ぜひこの3つのコツを意識して将棋を指してみてくださいね!
ではまた!
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