将棋には様々な定跡があります。
定跡とは一言で言うと、「序盤の指し方のナビゲーション」です。
今回はこの定跡と初心者が覚えるべき定跡について説明します。
序盤のナビゲーション
先ほども紹介しましたが、定跡は序盤の指し方のナビゲーションです。
カーナビありますよね。カーナビがあれば道に迷わずに目的地まで運転できるじゃないですか。そのカーナビのようなものです。
カーナビが次にどの道を進めばいいか教えてくれるのと同じように、将棋の序盤の指し方を定跡が教えてくれるわけですね。
そしてこの定跡はプロの研究と実戦から「どのように指すのが最善なのか?」を追求した結果生まれたものなので、極端なことを言うと定跡通りに指せば初心者であったとしてもプロと同じような序盤を指す事が出来ます。
ただ、カーナビとの違いはカーナビは最終目的地まで案内してくれるのに対し、定跡は案内が途切れてしまい、そこからは自分の力で指さなきゃいけないということです。
また、相手が定跡通りに指すとは限らないので、定跡にない手を指される可能性も十分あります。
定跡は最低限で
将棋の最終目的は相手の玉を先に詰ますことです。
いくら定跡を覚えていたとしても詰ますことが出来ないと勝つことは出来ません。なので定跡よりもまずは詰将棋をたくさん解いて詰ます力を養うことを優先させるべきです。
しかしだからといって定跡をまったく覚えないというのも問題で、定跡を知らないと序盤で悪くなってしまう恐れがあります。そうならないためにも最低限の定跡は把握しておく必要があります。
特に序盤の落とし穴的な部分は自分が引っかからないようにするためにも真っ先に覚えるべきです。
基本的に初心者向けの定跡本などにはその戦法の基本的な知識や落とし穴部分が紹介されているので、その部分だけでも読むことをおすすめします。
定跡の知識をさらに深めるのは詰みの形をある程度覚え、簡単な3手詰の本(3手詰ハンドブックなど)が解けるようになってからでも遅くないです。
僕も最初は詰将棋ばかりやって定跡はほとんど覚えませんでした。それでも何とかなってるのできっと大丈夫なはずです...多分(笑)
あと、居飛車か振り飛車のどちらを選ぶかを先に決めておくと定跡の勉強を効率よく出来ます。
両方をバランスよく指せるのが理想ではありますが、勉強時間や将棋に使える時間を考えるとどちらかに絞ったほうが効率的です。
ここらへんについては以下の記事で紹介してるので参考にしてみてください。
コメント