プロアマ問わず流行中の「角交換四間飛車」。
駒組みの手順や攻め筋のわかりやすさ、そして穴熊に組まれにくいというアマチュアフレンドリーな戦法でもあります。
今回はこの角交換四間飛車の狙い筋の1つでもある「逆棒銀」という攻め方を紹介します。
居飛車の飛車先を逆襲せよ!
角交換四間飛車は後手番で用いられることが多いので後手側で紹介しますが、わかりやすくするために局面図は先後反転しています。
初手から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛▲4八銀△6二玉▲6八玉△8八角成▲同 銀△7二玉▲2五歩△2二銀▲7八玉 △3三銀▲7七銀△8二玉▲5八金右△7二銀▲8八玉△2二飛▲7八金で1図。
ざっと長手順進めましたが、ココまでの手順で振り飛車側のやることは4つ。
角を交換し、飛車先を銀で受け、片美濃囲いを完成させ、飛車を向かい飛車に振りなおす。以上この4つ。簡単ですね。
細かい駆け引きや駒組みの意味まで考えるとゴチャゴチャしちゃうので省きますが、とりあえず振り飛車はこの4つがうまく出来れば角交換四間飛車の「基本のキ」は出来ています。
そしてこの1図はすでに振り飛車側からの仕掛けが成立する局面です。
居飛車がなんの対策もせずに悠々と囲いの整備をしていたらだいたいこんな局面になるので、相手があまり定跡を知らない場合は遭遇する可能性は高いです。
では、ここから逆棒銀といわれる攻めをご覧いただきましょう!
1図以下、△2四歩▲同歩△同銀で2図。
飛車先を受けた銀をズンズン進めていくだけという単純な攻めですが、次に△2五銀~△2六銀~△2七銀不成とされるのがなかなか受けづらいのです。
基本的に5段目に振り飛車の銀が進出したら成功です。
ノーマル四間飛車に対する居飛車急戦の銀と同じですね。これも居飛車側の銀が5段目に進出したらほぼ成功と言われています。
以上が「逆棒銀」といわれる攻めの狙い筋です。角交換四間飛車の基本的な狙い筋ですので、これを機会にしっかり覚えておきましょう!
ただこの逆棒銀、狙いが単純なだけに受けるのは簡単です。
次は居飛車側の対策を紹介しますね!
コメント