将棋を指しててまったくわけのわからない指し方に出くわしたことないですか?
そう、いわゆる奇襲戦法ってやつです。
面食らってしまい何も出来ずにボロボロに負けてしまう経験は誰しもあることでしょう。
今回はこの奇襲戦法に遭遇したときの心得や対処の方法について紹介します。
奇襲戦法への対策は二の次になっちゃう
最近感じたことなんですが、振り飛車系の奇襲戦法を紹介した本が発売されたこともあってか、これらの本で紹介されている戦法に出くわすことが多くなりました。
嬉野流という初手▲6八銀なんて戦法もあるしね。
奇襲戦法はきちんと対処すれば有利になる変化がほとんどで少なくとも互角にはなると言われていますが、時間の短いネット将棋ではなかなか難しいものです。
しかもこちとらアマチュアです。詰将棋を解くなどの終盤の勉強ですら忙しいのに、対振り飛車や矢倉などの王道的な定跡も勉強もしなきゃいけません。
あーもう時間ねーっつの!
そんな状況で奇襲戦法の対策もしなきゃってなると・・・ねぇ。
正直頭がパンクしちゃいます(笑)
なので奇襲戦法の勉強はどうしても二の次になってしまい、いざ遭遇するとアタフタして何も出来ずに投了ボタン。
これが奇襲戦法に対する負けパターンではないでしょうか。
やられたらムカつきますよね。
「キィィィィッ!」
対策は2つある
ただ、ムカついてばかりじゃ精神衛生上よろしくありません。何とか勝って逆に相手をムカつかせたいものです。
それには対策が必要です。
で、僕が奇襲戦法に出くわした際の対策が以下の2つです。
[colored_box color=”red” corner=”r”]1.初見、対策を知らない場合は無難に玉型整備
2.有力とされる対策を学び、堂々ととがめにいく[/colored_box]
この2つですね。
まず1の玉型整備ですが、「玉堅ければ終盤なんとかなるんじゃね?」という考えでの採用です。
奇襲戦法ってパッと見て隙があるような指し方をするのですが、ほとんどの場合その隙を狙う手に対して対策があります。
嬉野流に対する棒銀や角頭歩戦法の飛車先交換を誘う指し方はまさにそう。
知識が不十分なまま隙を狙うと「相手の研究範囲でした、残念」ということになってしまいがちなので、対策をしらないなら無難に囲うのが賢いと思います。
囲うことで相手に先攻される可能性はありますが、玉型が不十分なまま攻められるよりマシでしょう。
2の堂々ととがめにいくのは対策法を知っていなきゃできない方法ですが、理想的なのはこちらです。有力な対策法があるなら使わない手はないですよね。
ただ、こちらはそのための勉強をしなきゃいけないので、そこがちょっと面倒です。
「遭遇する可能性の低い奇襲戦法相手に時間を割くのはちょっと・・・」
という気持ちになってつい疎かにしちゃいます(笑)
2回目が勝負
奇襲戦法に対し初見でしっかりと対応するのは相当な棋力がないとできないでしょうし、時間の短いアマチュアの将棋ではかなり難しいです。
なので1回目で負けてしまうのはある意味仕方ないことかと思います。
それよりも大事なのは2回目以降同じ目にあわないことです。
そのためにはやはり面倒でも対策法を学ぶのが一番かなーと。
自分が指すことはなくても遭遇する可能性がある戦法に対しては、何かしらの対応策を用意しておくべきだと思います。
ただ、いきなり遭遇する可能性がある戦法全てをカバーするのは無理な話なので、そこは実戦を通しつつ遭遇したときに対応するのがやりやすいと思います。
対局後に指した将棋を振り返り、ネットで対策法を検索するだけでも効果があるはずです。
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