【序盤定跡】四間飛車対策はポンポン桂が最近のお気に入り

四間飛車

四間飛車への居飛車の対策は様々な戦法がありますが、今回紹介するのは桂馬を捨ててでも飛車先の突破を目指すポンポン桂です。

個人的には居飛車の急戦のなかでも指し方がわかりやすく誘導しやすい戦法だと感じているので、最近は四間飛車相手にもっぱらポンポン桂です。といってもまだ3~4局くらいしか指してないけど(笑)

あまりメジャーでない、いわゆるB級戦法なので知らない人も多いだろうというのもお気に入りのポイントです。

あ、ここで言う四間飛車は角道止めるノーマルタイプ。で、囲いが美濃囲いね。穴熊相手にポンポン桂はさすがに無理です。

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▲3七桂のその前に

2016-09-15a

はい、居飛車対四間飛車の基本図とも言える局面です。穴熊などの持久戦を目指すなら▲5七銀ですが、もちろんそんなゆっくりした将棋にするつもりはありません。

というわけで急戦の構えを目指します。

 

1図以下、▲3六歩△8二玉▲6八銀△5二金左▲5七銀左△9四歩▲9六歩△4三銀▲6八金直△5四歩▲3七桂で2図。

2016-09-15b

▲3七桂と桂馬を跳ねた手以外は通常の急戦とほぼ同じです。ただ、ここでポンポン桂を目指すうえで注意すべき事があります。それは…

 

後手の4三銀(先手なら6七銀)を見て▲3七桂とすること!

 

ポンポン桂は次に▲4五桂として△同歩▲3三角成△同桂▲2四歩と桂捨てから角交換して飛車先突破を目指すのですが、後手が3二銀型だと▲3三角成を△同銀と取られ飛車先突破が出来ず失敗となります。

なので必ず後手の銀が4三に上がったのを確認してから▲3七桂としてください。もし後手が3二銀型でじっとしていたら▲3八飛~▲3五歩の鷺宮定跡があります。

 

▲4五桂は△6四歩を見てから

2図以下、△6四歩▲4五桂で3図。

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あともう一つ注意点。

 

▲4五桂と跳ねるのは△6四歩を待ってから!

 

△6三歩型だと角交換後に△6四角と打たれて反撃される筋があります。桂損で振り飛車のこの反撃を食らってはさすがに厳しい。

後手が△6四歩を保留するのであればポンポン桂は諦めて▲4六歩~▲4五歩として早仕掛けに切り替えましょう。相手の指し手に応じて臨機応変に対応するのって強い人に共通してますよね。僕には関係ないけどさ。

 

3図以下、△同歩▲3三角成△同桂▲2四歩△同歩▲同飛で4図。

2016-09-15d

桂馬を跳ねたらここまではほぼ一直線です。4図は後手の分岐点とも言える局面で、候補手としては△4四角、△8四桂、△4六歩などでしょうか。

先手は飛車を成り込み次に▲2四歩と垂らしてと金作りを目指すわかりやすい攻めがありますが、後手は角交換で左桂が3三に跳ねているので桂馬が捌きやすい形になってます。しかも桂得。

 

△4四角には▲6六角、△8四桂は無視して▲2一飛成、△4六歩は▲同歩もありそうだし▲2一飛成もありそうです。何が良いかなんて僕の棋力ではわかりません(苦笑)

どちらも主張がある局面で形勢は互角でしょう。

ちなみに4図で飛車の成りこみを防ぐ△2二歩は▲3一角で先手優勢です。

 

とまぁ、飛車先突破出来るとはいえ桂損はやはり大きいですし、玉型の差も振り飛車側が堅いです。

ゆっくりしていると居飛車がどんどん指しづらくなると思うので、居飛車としては常に攻めの姿勢でいきたいところです。って、桂損してまで飛車先突破狙う時点でガンガン攻めてますけどね。

⇒ポンポン桂対四間飛車の実戦!仕掛けは成功!?

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