将棋の反則のひとつに打ち歩詰めというのがあります。
打ち歩詰めとは持ち駒の歩で相手玉を詰ますことをいい、将棋のルールではこの打ち歩詰めを禁止しています。やったら反則負けです。
普段の対局で遭遇することはあまりありませんが、プロの対局では打ち歩詰めが絡むことがたまにあります。あとは詰将棋の問題で見かけるくらいですね。
今回はこの打ち歩詰めについて紹介します。
打ち歩詰めとは?
先ほども紹介しましたが、打ち歩詰めとは持ち駒の歩で相手玉を詰ますことです。ただここで注意して欲しいのは、「詰まなければ王手してOK」ということです。
大丈夫ですか?ややこしいですか?
ここで頭の中が「?」になっている人のために局面図を使って説明しますね。
ではまずこの1図をご覧ください。
ここで持ち駒の歩を使って▲1二歩とすれば相手玉は詰みです。ただしこれは打ち歩詰めなので、打った瞬間に反則負けになってしまいます。
それでは次、こちらの2図をご覧ください。
1図との違いがわかりますか?
そうです!相手玉の隣にいた桂馬がいなくなっていますね。これにより▲1二歩と王手しても△2一玉と逃げることができるので打ち歩詰めにはなりません。
この2図のように持ち駒の歩で王手しても相手玉が逃げれるのであれば全く問題ありません。
まとめるとこう。
持ち駒の歩で王手した場合・・・
1.詰んでしまったら反則負け
2.相手玉が詰まないのであればセーフ
というわけですね!
「ふふふ、あとはこの歩を打てばこちらの勝利・・・詰んでしまえーーッ!」
と、思い相手玉を詰ました瞬間に実は反則負けでした。
ということにならないよう、打ち歩詰めのルールについてはしっかり把握しておいてくださいね!
ちなみに打ち歩詰めではなく突き歩詰めという将棋用語もあります。こちらは盤上の歩で相手玉を詰ますことをいい、反則にはなりません。
突き歩詰めについては以下の記事をご覧ください。
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