矢倉の勉強って大変じゃないですか?
他の戦法に比べて定跡の量が多いので、それらをカバーするのは正直なところ無理な話なんですよね。
それに矢倉は居飛車党同士での将棋で遭遇しますが、振り飛車党が比較的多いアマチュア間では矢倉よりも対振り飛車戦になる確率が高いような気がします。あくまで僕の経験ですけど。
なのでどうしても矢倉のみに勉強を集中するわけにはいかないんですよね。
ただ、居飛車で指す以上矢倉戦は避けては通れない道なので、最低限の対策は準備する必要があります。
今回はその僕の対策を紹介します。
自分から矢倉は目指さない
僕は自分から矢倉を目指すということはしません。先手なら相掛かり狙いで初手▲2六歩がほとんどですし、後手なら△8四歩で先手に任せます。
なので矢倉戦になる場合は以下の2つのパターンになります。
先手の時⇒後手の無理やり矢倉(ウソ矢倉)
後手の時⇒先手の3手目▲6八銀
この両方のパターンに対応でき、かつ矢倉の膨大な定跡を回避して勉強の量を少なくする指し方を選ぶ必要があります。
で、その条件を満たすのが急戦矢倉です。
急戦矢倉はガッチリと組み合う前に仕掛ける事が出来るので、組み合う展開の矢倉の勉強を省けるというメリットがあるんですね。普通に組み合うと加藤流、森下システム、脇システム、▲4六銀・3七桂型といった作戦を相手に選ばせてしまいますし、これらの戦法への対策を準備する必要があります。
しかし、急戦矢倉ならその前にこちらから誘導できます。先手に作戦を選ばれる前にこちらの土俵に引き込めるのが魅力的です。
個人的には急戦矢倉は米長流が好きなのでこちらを採用しますが、右四間飛車も攻めがわかりやすく破壊力もあっておススメです。
また、基本的に急戦矢倉は後手番の戦法ですが先手番でも十分可能です。むしろ一手多く指せる上に自分から仕掛ける事が出来るので後手よりも条件は良いです。
ただ、急戦矢倉は基本的に仕掛ける側の玉が薄いので、相手の反撃が厳しいというデメリットがあります。攻めあいに持ち込まれていつの間にか…というパターンが結構あるので要注意です。
そこらへんは終盤の勉強をしっかりして対応しないといけませんね。
コメント
はじめまして。王座戦を見ながら初心者向けの将棋ブログを探していたら、ここにたどり着きました。
とても読みやすくて、すぐにお気に入りに入れました。
これからまったりと過去記事も読もうと思います。
蛇足ですが、
自分は第二回電王戦で興味をもち、将棋の楽しみ方はニコ動で生放送や動画を見るくらいだったのですが、最近になって自分でも指すようにもなりました。
美濃囲いの見た目が好きな事と久保九段が「初心者は振り飛車がおすすめ」とおっしゃっていた事から、5六歩からの中飛車を指す事が多いです。それしか指せないといった方が正しいですが笑
自分のような初心者が最初に読んだほうがいい本やオススメの勉強の進め方等がありましたら、記事にしていただけると嬉しいです。
よほろさん初めまして。コメントありがとうございます。
中飛車は駒組みがわかりやすく、美濃囲いにすぐ組めるので優秀ですよね!
僕も昔は先手中飛車をよく指していました。
個人的におススメな本や勉強法なども記事にしていきますね。