有段者は見ないでシリーズ第4回。
今回のテーマは実戦を通しての上達方法です。
実戦を通して強くなる方法や、なぜ実戦が大事なのかについて話していきますね!
ではでは早速いきましょーー!
インプットとアウトプット
いきなりですが、インプットとアウトプットという言葉を知ってますか?
インプットとは本を読んだりして知識を学ぶことで、アウトプットはその知識を使って実際に行動することを言います。
将棋で言うと定跡を覚えるのがインプットで、実戦がアウトプットというわけですね。
将棋だけでなくスポーツや受験勉強などにも当てはまることですが、上達速度を上げるにはインプットだけでなくアウトプットもどんどんやる必要があります。
インプットしたことは実際に使ってみることでより記憶に定着しますし、アウトプットを通してでないと気づけないこともたくさんあるからです。
学ぶ、実戦、改善、また学んで実戦
ではここからはインプットとアウトプットをどのように取り入れるかについて、僕が実際にやっている方法を説明しますね。
まず最初にやることとして、覚えたい定跡や戦法について紹介している本と盤駒を準備します。
将棋ブログやYouTubeなどネット上にも定跡は紹介されていますが、本を準備する理由は気づいたことをすぐその場で書き込むためです。
「先手良しとあるけど、実際指してみたら後手が勝ちやすいのでは?」
「ここで銀を取らずに引くと先手悪い」
「何度も実戦に出たのでここは必修!」
など、自分の考えや意見をどんどん記入していきます。本に直接書くのに抵抗がある人は付箋紙を貼ってそこに書いてもいいでしょう。
あと、棋譜並べソフトで局面ごとにコメントを入力することができますが、実際にペンを手に取って書くという行為の方がより記憶に定着しやすいです。
この辺りは脳科学の分野になるので詳しくないですが、最近読んだ本によるとタイピングよりも書く方が記憶が定着するとあったのでそうなのでしょう(根拠薄っ!)
そして次にざっくりでいいので定跡書を読み、その手順を盤に並べていきます。
途中わからない部分もあると思いますが、そこはすっ飛ばして並べていきます。
ある程度並べてその戦法の駒組みや狙い筋を学んだらそこで実戦投入します。本は全部読んでなくても構いません。
中途半端な状態でいいのでとりあえず実戦で指してみるという姿勢が大事です。
定跡書を全部読んでからでは時間が勿体無いのでオススメしません。インプットとアウトプットは同時並行でいきましょう。
そしてここからが重要で、指した後にその将棋がどんな感じだったかを振り返ります。
例えば四間飛車を採用したのであれば、
「美濃囲いには組めたけど、その後どう指せばいいかわからなかった」
「相手の攻めを受け止めきれずに一方的に攻められた」
といったことを感じるかもしれません。
このことから、仕掛けられた時の対応や駒組み完了後の展開が課題だということがわかるので、次に定跡書を読むときはそのあたりを中心に読んでいきます。
そしてまたこれもある程度学んだら実戦で指してみて振り返る。また定跡書を読んで実戦へ。
実戦を繰り返して振り返るごとに新たな改善点が見つかるので、それを改善するために定跡書を読むという流れですね。
以上が僕が実践している実戦を通して上達する方法です。
ダジャレを狙ったみたいになってしまいましたがそこはスルーしてください。
というわけでインプットとアウトプットを同時にこなし、棋力をどんどん上げていきましょーー!
コメント
有段者は見ないでと言われたら見たくなってしまった、ウォーズ2段の24R1200程度の者です。1-4回まで大変いいことが書いてあると思いました!私はずっと居飛車専門だから分からん戦法に散々苦労しましたが、最終的には1つずつ対策して何とかなるようになりました。大山名人の棋譜並べ、特にノーマル中飛車のを、終盤の勉強と同時にやるといいかもしれません。今のプロの棋譜は我々アマ低段程度では理解できないね。
コメントありがとうございます。
ノーマル振り飛車良いですよね。
僕は基本居飛車党ですがたまに飛車を振りたくなる時があるので、
その時によくノーマル四間飛車を指します。
ただ、相手にすると手強いのに自分が指すとうまく捌けないんですけどね(笑)